影の時代の始まりが東京奠都なら、再び光の時代へ向かうきっかけを作ったのも「奠都」に関連する出来事でした。明治28(1895)年は都が奈良の平城京から京都の平安京へ都が移り、桓武天皇が大極殿で初めて正月の拝賀を受けてから1100年目に当たります。東京奠都によって京都の空洞化が進む中、その対策として平安奠都千百年紀念祭の開催と、第4回内国勧業博覧会の誘致が行われました。その象徴として、平安宮の正庁である朝堂院を模した平安神宮の造営が計画されたのです。祭典に合わせて、道路や宿泊所などが整備され、日本初の市街電車も開通しました。
一連の事業により、聖護院蕪の畑が広がっていた岡崎の地に朱塗りの社殿がそびえ建ちます。紀念祭の余興として、翌日の25日に行われた「時代行列」は、明治維新から平安時代までの各時代の衣装を纏った行列が、京都御所から平安神宮まで行進するもので、京都が日本の首都として千有余年にわたって培ってきた伝統工芸技術の粋を、動く歴史風俗絵巻として内外に披露したことから好評を博し、そのまま「時代祭」として存続することに。さらに、会期中、「特別拝観」として建物や宝物を一般公開した寺社の試みは、今もことあるごとに繰り返され、現在の「観光都市、京都」の礎となっています。
平安奠都から1200年、平安神宮創建110年にあたる平成6年(1994年)も記念すべき年。平安神宮の社殿の塗り替えが行われ、大極殿前では歌手・藤井フミヤのスーパーライブも行われました。また平安神宮では夜間のライトアップも早い段階から試みられています。こうした新しい試みの数々はすべて地域活性への祈りに他なりません。
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