応仁の乱の時、今の京都市街の北西部に西軍が本陣を置いたことから、このあたりを西陣と呼ぶようになりました。西陣では、平安時代以降連綿と機屋(はたや)が織物を織っていて、ここで織られた織物を西陣織と言います。西陣織は、絹糸を主に用いながら、必要に応じて金糸や銀糸を交えて、主に帯にする反物です。西陣織は、先染め(糸染め)で染色され、織りの段階で模様が作られます。今日における西陣での織り方は、例外的なものを除き、紋紙を用いるジャガード織り(紋織ともいう)か、下絵を見ながら着色した緯糸(よこいと)を交換しつつ爪で引き寄せながら模様を織る綴織(つづれおり)かのどちらかです。綴織は特殊な織物で、一般的には紋織です。
西陣織とは特定の織物を指す言葉ではなく、京都市の「西陣」において織られた絹織物の総称になります。生産される織物の品種も12種類と多く、日本の織物の最高峰を占めているのはもちろんのこと、フランスのリヨンやイタリアのミラノなどの高級絹織物産地と肩を並べる名声と評価を誇っています。
そんな日本が誇る伝統工芸の一つの「西陣織」ですがやはりそのブランドからか敷居の高い印象を受ける方も多いはず。
そんな西陣織の和装を結婚式の機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
女性の和服の正装では、きものは京友禅などの染め物で、帯は西陣織の織物にするのが、最も贅沢な組み合わせとなります。趣味着では、組み合せが逆になり、きものが織物で帯は染め物にすることが好まれたりします。帯には幾つかの種類がありますが、花嫁衣装などの正装では、一般的に丸帯か袋帯が選ばれます。丸帯は、幅広の反物を縦に二つ折りして仕立てた帯で、表裏に同じ模様があります。袋帯は、模様のある表生地と無地系の裏生地とを縫い合わせて仕立てたものです。ただし、本袋帯と呼ばれる織り方の生地もあり、これは表生地と裏生地とが同時に織られて筒状で織り上がります。丸帯の方が格式が高いですが、軽く仕立てられる袋帯も好まれています。きものも帯も、京都の格式高い製品で統一すれば、相性の良い組み合わせにもなります。
一口で和装と言ってもその内容や値段は素材によって大きな差があります。人生で一度の結婚式であればその素材の歴史や意味まで掘り下げてみるのも一つの楽しみかもしれません。京都婚では全てのアイテムにこだわったご提案をしております。
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