京都婚100のこと
Kyoto Wedding 100

2018.05.11

友人の参列、国際結婚……平安神宮がおこなう神前式の、いま・むかし

家族がつながる神前式

IMG_2398

結婚式を“新郎家と新婦家がひとつになる儀式”と捉えている平安神宮。神前式のなかで行われる儀式のひとつに、親族杯の儀というものがあります。参列した親族にお神酒が配られ、全員で一斉に飲み干す儀式です。飲み干すことで両家が親族となる契りを交わすものであり、親族かための儀とも言われます。神前式は、両家の顔合わせの意味も持ち合わせていることから、親族までの参加が理想とされています。しかし、時代が変化するにつれ、友人の参列を認めている神社も増えているのも事実。かつては、親や家族の意見が重視されていましたが、「友人にも挙式に参列してほしい」というふたりの思いやこだわりを優先して考えるようになったそう。平安神宮では、両家18名ずつ挙式に参加が可能です。最終的に、誰に参列してもらうかはふたりの判断になりますが、挙式の本来の意味をしっかり考えた上で、親やプランナーにも相談しながら、参列者を決定するのがよいでしょう。

また、昔と大きく変わったことといえば、仲人の存在です。かつては「仲人は親も同然」という格言があるほど、強い影響力を持っていました。仲人は、神前式の儀式のうち、玉串拝礼、誓詞奏上を担当するなど、重要な役割を担っていました。しかし、人間関係の変化や、恋愛結婚が多くなるなど時代が変わるにつれ、仲人を立てる結婚式は減少。平安神宮でも仲人がいる挙式はほとんどありません。

ふたりが出会い、家族が結びつくまでに、さまざまな人がふたりに関わっているはず。挙式の参列がかなわなくとも、これまでお世話になった人々の顔を思い浮かべながら挙式に臨むのも良いかもしれません。

 

国際カップルでも神前式が挙げられます

昨今では、国際結婚のカップルが神前式を選ぶことも増えてきました。平安神宮では、年間の婚礼組数のうち約6~8%が国際結婚カップルだそう。新郎が外国人、新婦が日本人の組み合わせが多いとのことです。

新郎新婦が連名で綴った誓いの言葉を読み上げる誓詞奏上。日本語が母国語でないパートナーにとって、難関となるかもしれません。しかし、ご安心を。日本語で書かれた誓詞の横に、ローマ字で読み仮名を記したり、読み上げる方の母国語に訳して申し上げても問題ありません。神様にふたりの思いが伝われば、それでよいのです。愛する人が生まれた国の伝統的なスタイルにのっとった挙式は、ふたりの思いがより深まりそうです。

 

まとめ

神様は慈悲深いため、多少のことはあたたかく見守ってくれるでしょう。数ある挙式スタイルの中から神前式を選び、神様の前に立つ以上、自分たちの思いも大切ですが本来の意味も理解し、伝統を守っていくのも素敵なことです。

関連する記事

狭い敷地を広く見せる日本古来の作庭技術が光る平安京の神苑... 創建当初の平安神宮に足りなかったもの 物語は平安奠都千百年紀念祭の一年前にさかのぼります。紀念祭協賛会が神社の創建を請願したのに対...
京都を代表する漬物「千枚漬け」を結婚式で... 千枚漬けは京都の冬の風物詩 千枚漬けとはかぶらを使ったお漬物の1つなのですが、京野菜の聖護院かぶらを使うことがほとんどで、少しとろ...
衣装決めに合わせて検討したい、角隠しと綿帽子... 和婚を象徴するふたつの被り物、角隠しと綿帽子 平安時代の高貴な女性とは、けっして顔を見せないもの。室内であれば御簾の内。屋外に出る...
【京都・東山】人気エリアで京都婚!東山を代表する雅な結婚式場3つ... 【森の中の隠れ家】アカガネリゾート京都東山1925 (AKAGANE RESORT KYOTO HIGASHIYAMA1925) ...

ご相談

■京都婚体験相談会にも注目
神社、披露宴会場の知りたい情報がまとめてわかる
体験型イベントを毎週開催。
詳しくはこちらから

京都での結婚式についてもっと知りたい方、お気軽にご相談ください。

TEL:0120-075-881
(受付時間 平日:12:00〜19:00/土日祝:10:00〜19:00)